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高血圧は生活習慣病なので、すべての高血圧患者さんは降圧剤内服の必要性の有無に関わらず、生活習慣の修正が必要となります。生活習慣の修正によ
り高血圧発症の予防効果が認められており、また発症してからでもその降圧効果が証明されているため、最小必要量の降圧剤の内服で済むようになるのです。
表に生活習慣の修正項目を示します。食塩制限は多くの方がご存知の事と思います。高血圧モデルのラットに食塩を大量に与えると、見事に血圧は著しく上昇します。日本人の場合、1日に7g以上の食塩を摂取すると血圧が上昇するとされ、素材の中に内蔵される食塩を差し引くと、調味料として添加できる食塩量は1日4g以下とされています。
肥満は血圧を上昇させるだけではなく、それ自体が心血管病の危険因子なので、標準体重の20%を超える肥満は減量しなければなりません。
この標準体重は(22X[身長(m)]2)の式で計算されます。長期の大量の飲酒も血圧を上昇させるので、アルコール摂取制限も必要となります。エタノール量の1日20-30gと言うのは、具体的には日本酒約1合またはビール中瓶1本またはウィスキーダブル1杯とされています。心血管病の重要な危険因子である高脂血症の合併を予防するため、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える必要があります。
コレステロールは鶏卵や魚類 の卵の他、牛・豚・鶏・魚類の内臓(特に肝臓)に多く含まれ、飽和脂肪酸は牛・豚・鶏の脂肪に多く含まれています。また、低脂肪食が降圧をきたす可能性が
欧米では報告されています。運動、特に歩行・ランニング・水泳などの有酸素運動は、降圧効果のあることがよく知られています。
激しい運動をたまにするより、比較的軽度の運動を毎日
30分程続けることが最も効果的だとされています。但し、心臓病を指摘されている方は、循環器専門医に相談してから始めてください。喫煙により慢性的に血圧が上昇するかどうかは定説がありません。しかし、喫煙は心血管病の重要な危険因子なので、高血圧患者さんは絶対に避けるべきです。この他、ストレスの回避や寒冷への配慮も大切です。
健康診断などで少しでも血圧が高めだと言われたら、定期的に血圧を測定するように勤めると共に、早期から生活習慣を修正するように心掛けることが大切だと思います。
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